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  • 執筆者の写真cs60fukuoka

アマ音はさんしのしらべ



5月12日、しとしと雨音に梅雨の足音が聞こえてくるごたあります。

本日は庚申の日、旧暦で4月朔日で新月ですね。


庚申、そういえばご近所の八幡様へ参拝にゆきますと猿田彦さまの両脇に庚申の石碑が座しておられます。


石碑を前に手を合わせておりましたが、、アタクシ恥ずかしながら庚申の日、よく分かっておりませんでした。

気になったが吉日、便利な時代です。早速ぐぐってみましたョ(笑)


さかのぼること平安時代中国から伝来した庚申信仰からきておるそうです。

なにやら人の体内には「さんし」という三匹の虫が潜んでいると考えられていたそうです。


そしてこの虫、なんと宿主である人が死んだら自由になれるんだそうです。

そんなものだから隙あらば人の寿命を縮めようと様子を窺っておるんだとか!!

、、、おそろしや(汗)


でも普段は身体から出られず庚申の日だけひとが眠っておる間出ていくんだそうです。

そしてその行き先がもうたいへん、さんしは天に昇って天帝閻魔大王に人の悪行を報告するんですって‼


それを聞いた閻魔様は人の寿命を縮めるんだそうです。

寿命を縮められては大変ですので青色金剛(さんしを食べてしまうという)を祀ったり庚申の日には寝ずに過ごしたりしたんだそうです。


これを庚申待といって寝ずに神仏へ祈りを捧げたり、夜通し和歌を詠んだりお酒を飲んだり、みんなで集まったりと次第にお祭りへと発展した地域もあったそうです。

そうして庚申御遊と呼ばれるようになったそうです。


しかしこの風習も幕末には下火になり明治時代には庚申信仰は迷信だとの明治政府により多くの石碑が破壊撤去されたそうです。


そうかぁ、八幡様の石碑はこの時の破壊を免れたものだったのかぁ。

普段あまり意識しない干支ですが、我々のご先祖様が生活に取り入れてきた風習にはちゃんと意味があるんだなぁと実感しました。


ちなみに三匹の虫であるさんしはそれぞれ、ジョウシ(人の頭の中に潜み首から上の病気を引き起こす)、チュウシ(人の腹の中に潜み臓器の病気を引き起こす)、ゲシ(人の足の中に潜み腰から上の病気を引き起こす)なんだそうです。


ん~もしやCSで痛いところは虫の仕業やもしれませんなぁ。


この庚申の日、60日ごとに巡ってきます。

本年は残すところ7月、9月、11月です。


古の先人達の風習に想いを馳せるのも一興でございますね。


感謝、合掌


ニシ








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